最後の血肉晩餐
「なんでそんなに怒るの? 俺は一生懸命仕事してるだけだよ。わかってよ。もっともっと安定したほうがお前も良いだろう?

お金は沢山あったに越したことはないし。結婚してもお互いに仕事はしていこうな」


焼き鳥を口にくわえ、横に思いっきり串を引き、そう言った。


両親が共働きでお金はあるが、愛情を貰えなかった自分の体験は吹っ飛んでいるのだろうか?


愛を大切に育てていくのは、お金だと思っているのではないだろうか?


「ごめん。私の中心はお金じゃない。お金の為に付き合ってるんでもない。

好きだから付き合っている。単純なことだよ。愛があれば生活なんてどうにでもなるよ。

生活が出来るお金だけで十分じゃない?」


「いざとなったら、お金は大事だよ。なければ生活できない。なにが悪いの? さっぱり理解できないよ」
< 383 / 672 >

この作品をシェア

pagetop