最後の血肉晩餐
タクシーがそのまま回転し、バイクの元へ帰るのを見送った。


友介は仕事を任されて、嬉しくて仕方がないんだろう。わかるけど……29歳の誕生日がこんな感じで終わるなんて、考えても見なかった。


ぼっ~と考えながら、自宅の玄関のドアを開けた。


別れ話さえも、やっぱり言えなかった。まだ思考が整理出来ていない……お風呂でもはいろうかな――。


バックを四角い肌色の木のテーブルに置き、明日のアラーム時間を確認しようと携帯を取り出した。着信が有りましたと知らせる光が灯っていた。


「なんだろう? 友介からだ」


クリックしてみた。
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