最後の血肉晩餐
 ――俺達、最近喧嘩ばかりだよな? 沢山会いたいけど、仕事だって大切なんだ。わかって欲しかったけど、今の俺はまだまだ結婚は出来ない。独立の為の勉強もしたいから。

俺にはお前をずっと縛っておく権利は無い。もう別れよう。


きっとただ同棲しても、独立や仕事の邪魔を私はしてしまうだけなんだ。


そういうことよね? それなら愛している貴方の邪魔をしたくはないし、成功して欲しい。


遠くから見守っているよ。貴方に近づき過ぎると寂しくなるだけだから。


大粒の涙が大量に流れはじめて、うぅぅううという泣き声が部屋に大きく響いた。


頭の中には走馬灯のように、二人であちらこちらに出かけた思い出の場所や、会話が巡り巡った。


私は残念ながら、貴方を支えられないってことなのね……? 私を必要としてくれている人の所にいけばいいのよね……?


今までありがとう……さようなら……。
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