最後の血肉晩餐
 6年間も付き合った友介との長い思い出に終止符を打ち、亮と付き合うことにした。あっちこっち二人で出かけていると、徐々に思い出すこともなくなった。


そして今では、頑張ってねと貴方の幸せを願えるようにもなった。亮のおかげだ。私はこの人をこれからも大切にしていく。


亮のマンションに引越しをすることに決めた。今の部屋には思い出が詰まっているから、手放したかった。2LDKのこの部屋は広いし、一石二鳥だ。


8階建ての2階で、オートロック完備とセキュリティ面でもこっちの方がずっと良かった。


「亮! こっちを私の部屋にする?」


部屋の中は広いキッチンと、リビングに大きなソファーや42インチの大画面テレビ、一番目についたのは業務用の銀色の冷蔵庫。流石料理人。食材だけはいつも揃っている。


その先には二つの部屋があった。左側の部屋には荷物や洋服、右側の部屋は寝室だった。
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