最後の血肉晩餐
「別々は嫌だよ。寝室は一緒に寝るの。荷物は片方の部屋に置いて」


ぶーっと膨れた顔が母性本能を擽った。


「荷物は、本と洋服が多めにあるだけかな~? あとはノートパソコン。すぐ片付くよん」


私はソニーのワインレッドのノートパソコンを片手に持ち、亮に笑顔を向けた。


「今日はお店を休みにしたから、手伝えるよ。冷蔵庫には食材もばっちりあるから夜ご飯も作るね!」


本棚に本を入れる。漫画や小説、恋愛物ばかりが30冊ほど並んだ。


「作ってくれるの? 嬉しい! ねぇ、ねぇ亮師匠! 私に料理を教えて!」


亮の料理に負けないくらいの家庭料理を食べさせてあげたかった。


「お安い御用。じゃあ、一緒に作ってみようか」


「うん!」


料理上手でイケメンで優しくて、本当に申し分のない彼氏だ。
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