最後の血肉晩餐
「ウルサイ! お前がいつも男をたぶらかしているのがいけないんだ!」


そういうと両手を突き出し、階段から突き落とした。いきなりのことで、受身も取れず、バランスを崩し転げ落ちた。


「きゃー!」


全身が階段に叩きつけられる。回転が止まるまで、運に身を任せるように落ちた。


ほこりにまみれ、落ちきった私は、必死で手をつき、体を浮かし、見上げた。


「いっ、痛いよ……! なにをするのよ!」


亮の後ろからは月の光が照らされ、ここからは表情が読み取れなかった。


私の見上げた顔をみると、亮は無言でぷいっと部屋に向かった。
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