最後の血肉晩餐
「おい……恵美なにしてんだ?」


きっと私が戻ってくるのが遅くて心配して来てくれたんだ。


亮が鋭い目でこの光景を睨んでる。


「あ! 助けて亮! この人が手を離してくれないの!」


バシンッと肉を打つ音が鳴った。

私の為に男を殴ってくれたんだね……。


「なんで?」


バシンッ! もう一発平手打ちが飛んだ。


頬が赤く腫れ上がっていた。


痣が出来そうなほど強く腕を掴んでいた男が、驚いてその場を走り去って行った。
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