最後の血肉晩餐
「大丈夫か? もう来ないかと思ったよ」


明らかにいつもと表情が違う。魂が抜け出してしまったような青白い顔。眼の赤さが余計にひきたった。


「彼女なんだから、最後まで見送らないと……辛いけど、そう思い直したの。

やっとの思いでここまで来れた。友介もいろいろ本当にありがとう」


「なにを言っているんだ。俺の親友だ。当たり前だよ。

そういえば取調べは、いつ釈放された? 俺は朝方だったよ。」


「午前中かな。刑事の質問に精神的におかしくなるかと思ったわ」


桃の真っ赤な窪んだ眼に、また涙が溢れだしてきてしまった。


「何を聞かれたの?」
< 462 / 672 >

この作品をシェア

pagetop