最後の血肉晩餐
コンクリートの道を歩き、シスターの横顔をちらっと見た。


あの肌の茶色さは、どこかでみた異国の不気味なお面のようにも見えた。全身がゾクゾクッとした。


「シスターは、俺とメールをしていたあのシスターですよね? MIMIでの……」


「いやですの。そんなに見ないで。後でじっくり見せてあげますから。うふふふ。


もちろんメールしていた天野りおですよ。りおと呼んでください」


頭が薬物でおかしくなったかのようにクラクラした。写メールのことを聞きたがったか、無駄な話もしたくもなかった。


せめてガムさえあれば、あの口臭を少しでも抑えられたかも知れなかったのが悔やまれた。


思い出した……フリスクを持って来ていたんだった。
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