最後の血肉晩餐
 ブロローとエンジンが勢い良くかかる。


「着いてから、少し休むといいわ。ご馳走も作ってあげますね。楽しいわ~友介」


楽しくない! と思いっきり言いたい感情を抑え、意識が飛ばないように、窓のほうに顔を向けた。


景色がだんだん人が多い町並みから、人気が少ない木々が生い茂る、緑一色に変わっていった。


「ここはどこですか?」


「埼玉のほうですよ友介。そんなに東京からは離れてないですのよ? いつでも気軽にいらして」


シカトをし、早く到着するのを待った。木々の臭いが悪臭を若干抑え、空気は少し肌寒かった。


「人混みが苦手で、町のはずれに住むことにしたんです。友介も将来ここに一緒に住みますか? うふふふふっ」


気色の悪い笑いが続く。お願いだ! 笑わないでくれ……獣の雄たけびは聞きたくない。
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