最後の血肉晩餐
 車が停止した。横の窓から真正面へ視線を移した。


――驚いた。こんな洋館があるなんて。


二階建ての小さな洋館だった。まるでそれは教会のようだった。黒い大きな門でその神聖そうな洋館は守られていた。


シスターりおは車から小さなリモコンのような物を取り出し、門のほうへスイッチを向けた。


すると門はガガガガガ……と大きな音を立て、開き始めた。


車は庭へ走り出した。庭にはマリア像のようなものや、ベルサイユ宮殿を思わせる小さな噴水があったりもした。


そしてすぐに車は、また停止した。


「さぁ。着きましたよ。どうぞこちらへ」
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