最後の血肉晩餐
 俺は初めて微笑んだ。シスターりおは席を立ち上がり、ワゴンからスープをまた注いでくれた。


「私を受け入れてくれたのが修道院だけだったのです」


ワインのお替りも入れ、席に戻っていった。


「そこで愛というものの大切さを学んできたのですが、愛されたこともなく、ぴんと頭に響いてこなかったんです」


確かにそうかも知れない。虐めていた相手すらも愛さなくてはならない学びだ。


俺のようなオチョコくらいの心の広さじゃ、意味のわからない世界だ。
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