最後の血肉晩餐
「郵便受けが一杯になって、手紙が入りませんわ?

どうしましょう! 友介さん! 一大事ですわ!

早く読んで! 早く読んで! 早く読め! 読め! 読め! 読め! 読め! 読め! 読め! 読め! 読めって言っているだろ!」


玄関で怒鳴りわめいている雑音に俺はぎゅっと耳をふさいだ。


どうすればいい? どうすればいいんだ? 賢二はストーカーされたとかはなかったんだろうか……。


「読め! 読め! 読め! 読め!  読め!私の愛の言葉が詰まってるんだぞ! 早く! 読め! 読め! 読め! 読め! お前みたいな暴力男は私にしか面倒見れないんだから!

こんなに愛してるのに、なにが不満なの! 読めよ! はいらないじゃないか!」


頭が痛い……ガンガンする。チェーン付きの扉を開けた。


「悪かった。この隙間から手紙を入れてくれ……」
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