最後の血肉晩餐
「やっとわかってくれたのね……友介。愛してますわ……」


気持ち悪い斑点だらけの手が、扉のこちら側にすっと封筒と一緒に入った。


――今だ!


俺は思いっきり扉を閉めた。


「ぎゃああああああ!」


指が挟まり、捕らえた扉に力を込めた。ギリギリギリッと肉が食い込むのがわかる。


「いいか? こういう事はもう止めるんだ! 止めるというまで扉は離さないぞ?」


「愛のムチは体全体で受けたいのに……扉を開けて下さい……」


「まだ言うのか!!!!」


扉のドアノブにもっと力を込めた。血が滲んでくるのがわかる。
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