最後の血肉晩餐
 いつも喧嘩が多い二人だったが、別荘に行ったときだけは喧嘩もせず、愛し合った思い出が蘇る。


靴下、歯ブラシ、携帯の充電器っと。お菓子も持っていこう。おなかも空いてきたし。


頭に浮かび上がる楽しい記憶を一つ一つ辿りながら、荷物を揃えた。


パソコンの電源も消し、窓の鍵もチェックした。カーテンの隙間から外を見た。シスターの影はなし。


リュックを肩に背負い、そっと防犯の覗き穴から外を見てみる。


よし。人影なし!


外に出て、鍵を閉め、何度もガチャガチャっとドアノブを回し、ちゃんと鍵がかかっていることも確認した。


よ今の内に早くバイクに乗って、待ち合わせに向かおう!


停めてある駐車場に忍者のように足音させないよう、小走りで向かった。
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