最後の血肉晩餐
 携帯電話がすぐに光った。メールをチェックする。


――早かったね! 私も家をすぐ出たからもう着いちゃった。

駐車場にいるよ。前と車種がちょっと違うから気をつけてね。

今はトヨタのVOXYで大き目の車に変えたの。色は黒だよ。


確かがっちりした車だったよな。男らしい車に乗り換えたんだな。新しい彼氏の趣味なのか??


バイクを駐車場に停め、リュックをもう一度しっかりと背負いなおし、辺りを見回した。


コンクリートの暗い駐車場に入り込むとすぐにププッーっとクラクションが鳴り響いた。


音が鳴る方角を見つめると、見覚えある顔があった。


――恵美。
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