最後の血肉晩餐
 しぶしぶ黒いソファーにリュックを置き、着替えを取り出した。


「とびっきり美味しいの作るからね!」


「期待してるよ~!」


恵美のウインクに心が躍り、浴室に向かった。扉を開けると目の前には白と黒のオセロ模様の大理石が広がる。


「いつ見ても、ここのお風呂は凄いな」


横にある、銀色のラックに洋服を脱ぎ捨て、素っ裸になった俺は浴槽のある扉を開く。


「相変わらず絶景だな」


お風呂の窓も大きく、外の景色を見ながらゆったりと浴槽に浸かれる。星を見ながら、恵美と一緒に入ったこともあった。


「お湯が溜まってないじゃないか……それもそうか」
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