最後の血肉晩餐
 ゆったりと浸かれる浴槽を諦め、シャワーのお湯を出した。


頭からボディーソープをぶっかけ、全身をスポンジでランダムに擦る。


綺麗な空気や景色、心地よいお湯の温度……体に伝わる暖かさ、滴る水が疲れを一緒に流していく。


恵美の手料理は何度か食べたことがある。十分に美味しかった。腕が上がった料理もお楽しみだ。


滝にうたれる修行僧のように、しばらくシャワーを浴びた。


また頭の中で、不謹慎な妄想が浮かんでくる。男の性だ。諦めろ恵美……


にやりとしてシャワーをノズルを回し、お湯を止めた。ドアを開けバスタオルを取ろうとすると、美味しそうな匂いがここまで香ってきた。
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