最後の血肉晩餐
 ワインを一気に飲み干し、チーズを指でつまんだ恵美はニッコリ微笑んだ。


「ああ美味しい~! さて、また持ってくるね~」


パタパタと、身を翻し、ワゴンと一緒にキッチンへ向かった。


「グラタンも美味しい。この肉が美味しいのかな? クリーミーで最高!」


しかし、このコンソメスープとステーキ……そしてワイン。どこかで食べたような――。


はっと頭にシスターの顔が浮かんだ。あの館で食べたものと同じもの――?


シスターは小料理屋へも行っていたのか? 常連だったのか?


恵美にもストーカーしていたのか? 次々と頭にハテナマークが浮かび上がった。
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