最後の血肉晩餐
「は? 泣いてるの? どうして泣くことがあるの? この先は喜びしかないはずでしょう?」


恵美はデスクに向かい、万年筆を握り締めた。そしてまたこちらにゆっくりと近づく。


「テレクラ女。あいつも貴方をコケにしたわ……許せなかった。ズタズタにしてやったわ……ねぇ――泣くなんて貴方らしくないわよ?」


先の尖った万年筆を思いっきり振り下ろし、俺の右腕に突き刺した。血が涙の代わりに、ぽたぽたと流れ落ちた。


「くっ!!!!」


「涙なんて止めてくれる? あの女は惰性の刑よ。当たり前よね? 楽してお金を手に入れるなんてねぇ……

しかも貴方と寝た。許せないわ。

流石にあの女だけは食べる気がしなかった。とてもまずそうで」
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