最後の血肉晩餐
「げぇぇぇー!!!!」


胸が苦しい……吐き気が止まらない……トクトクと胃が波打つのがわかる。血なまぐさい匂いと胃液の異臭が混ざり合い、辺りにツーンと漂う。


「やめてよ~!これから幸せの日々が始まるのに汚物まみれにしないで! 貴方はもう私から離れないわ……南と友介が話し合いで最後に会ったその日。車でそっと着けていたの――まさか揉めだすとは思わなかった。

そして友介の暴力。私にはそんな一面見せなかったのに、凄い顔して殴りかかったわね。

それを見てスカッとしたわ。南は気持ち良いくらい血塗れだった。

貴方は今まで私を大切にしてくれていたんだと、改めて感じて胸が熱くなった」


「かっ、勝手な事を言うな!!!! ぎゃあ! くっ! ヤメロ」


恵美は血まみれの傷口を人差し指と親指で肉をねじった。まるで血を絞り出すかのように。


「少し黙っていて」


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