最後の血肉晩餐
「本当に! やっとわかってくれたのね、私の気持ちを! 一緒にいたかった。ただそれだけだったの。

わかったわ! お酒とおつまみ作ってくるね! あと消毒液とかも持ってこなくっちゃ」


恵美は一旦離れ、小さな冷蔵庫へ向かい、ペットボトルを取り出し、蓋を開け俺の口元へ運んだ。


「ゴクリ……」


こんなに水が美味しいと思ったのは、高校の時に富士山に登り、頂上にたどり着いて飲んだ以来だ。


本当は酒なんてもう飲みたくない。信じ込ませ、鎖を外して貰わなくては。


「ちょっと待ってて! 包帯持ってくる!」
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