最後の血肉晩餐
 バックの中身がチラッと見える。あれは……肉切り包丁か? ハンマーや、大きいめのナイフ。それと……!


「流石、恵美さんの持ち物。たいしたものだわぁ~! これでいつも人体を捌いているのね? とーっても刺激的ぃ~! 友介さん? どれにするぅ? 私はこれなんか良いと思うんだけどぉ?」


それと俺の目の前に現れた武器、それはのこぎりだった。


「これ? とっても良くない? ぶちゃりといきそうよねぇ? はぁはぁはぁ……息遣いが荒くなるわぁ~!」


「友介さん? まずそのナイフを離しなさい……」


――はぁ、はぁ……まったく、とんでもねぇー女を釣ったもんだぜ。賢二……俺、もうすぐお前の側へ逝けそうだぜ? そっちへ行ったら恵美のことを追及させてもらうからな?


「あははははは!!!! ざまーないぜ俺!」


「なにが可笑しいの?」


「気持ちわりぃ~牙を剥き出しにすんなよ? 恵美を解放してやれよ? あれはあれで純粋なんだからさ」
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