最後の血肉晩餐
「手に入れたとは思わないけどね。他の女にやってしまうんだとしたら、これは正解だけど……ねぇ、鎖の鍵頂戴。意味ないでしょう? これ。 だってのこぎりがあれば鎖を切るよ? スムーズに解体させてよ?」
シスターは俯き、考えている。
この人を殺して逃げたとしても、間違いなく捕まる。今までの罪を押し付けようとした友介はもういないのだから。この人と共に悪食をしながら、主を称え、残り人生を過ごすか?
「いいわ。のこぎりを持ってくるわ? 一度あの味を覚えた人間は忘れられるはずがないもの。例えば、貴方が私を殺し、万が一逃れ、病院勤めをしたとしても、あの感覚を忘れられず、身体が疼き、患者をいずれ殺すでしょう。1人でやるなら2人の方が、頭の良いやり方よ? 恵美さん」
――ああ……なんでこの人は私の心を捕らえて離さないんだろう。そう、そうなのだ……私はあの味を忘れられない。他の人間の知識や経験、その人そのものを全身で味わう喜び。
他人の魂がまるで私に宿り、力が増し、神の存在にじょじょに近づいてるかのよう――もうこの道を引き返すことは出来ないのだ。
「扉の前にトレーを置いておくわぁ。肉を切断したら、そこに入れて。どんどん、冷凍していくから。早く解体を終わらせ、晩餐を始めましょう」
「はい……シスター」
友介……この料理の腕がある限り、シスターには殺されない。貴方の生き延びろよは、達成される。理由はなんであれ――良いよね?
シスターは俯き、考えている。
この人を殺して逃げたとしても、間違いなく捕まる。今までの罪を押し付けようとした友介はもういないのだから。この人と共に悪食をしながら、主を称え、残り人生を過ごすか?
「いいわ。のこぎりを持ってくるわ? 一度あの味を覚えた人間は忘れられるはずがないもの。例えば、貴方が私を殺し、万が一逃れ、病院勤めをしたとしても、あの感覚を忘れられず、身体が疼き、患者をいずれ殺すでしょう。1人でやるなら2人の方が、頭の良いやり方よ? 恵美さん」
――ああ……なんでこの人は私の心を捕らえて離さないんだろう。そう、そうなのだ……私はあの味を忘れられない。他の人間の知識や経験、その人そのものを全身で味わう喜び。
他人の魂がまるで私に宿り、力が増し、神の存在にじょじょに近づいてるかのよう――もうこの道を引き返すことは出来ないのだ。
「扉の前にトレーを置いておくわぁ。肉を切断したら、そこに入れて。どんどん、冷凍していくから。早く解体を終わらせ、晩餐を始めましょう」
「はい……シスター」
友介……この料理の腕がある限り、シスターには殺されない。貴方の生き延びろよは、達成される。理由はなんであれ――良いよね?