最後の血肉晩餐
「顔で釣られては駄目。顔が良くても、性格が悪ければ一生、一緒にはいられない。そして悪の心を持っている人間は無様な形で死ぬのよ!」


両手で掴んだビニール袋を、思い切り壁にぶつけた。


「顔だけの暴力男! 死ね!」 


憎しみを込め、壁に何度もぶつけた。過去の嫌な思い出を清算するかのように。


「時間が経っているから、骨は弱っていると思ったんだけどなぁ……」


ビニールが少しだけ破け、頭蓋骨がほんの少し欠けただけだった。


生首の入ったビニール袋を両手で持ち、ステンレスの流し台に運び、引き出しを開け、アイスピックを取り出した。


「しぶとい男。さようなら!」


アイスピックで突き刺すと、氷の破片が飛び散った。体温で直に溶け、辺りは水滴だらけになった。繰り返し打ち付けていると、もう目玉まで、鋭い金属が届いた。眼球はパリンと容易に破壊ですることができた。


後はアイスピックの柄でガン、ガン、と叩く。やはり骨はスカスカになってきているようだ。
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