最後の血肉晩餐
ナイフとフォークを、テーブルのお皿の上にカランっと置いた。それは冷蔵庫の中身が殆どna
くなった時のことだった。フランス料理を食べに行ったら、即下げられてしまう合図の置き方だった。私は気づかなかった。それくらい、この夜は動揺していた。


「シスター……肉がなくなったらどうしますか? もうそろそろなくなります。出来ればこの穏やかな時をもうちょっと過ごしていたかった」


「肉料理ってあきないわねぇ! 焼いたり、揚げたり、蒸したり、堪能しがいがあるわよねぇ! もうなくなりそうなの? 私に任せなさい。イエス様はなんてて言ったと思う? 求めよ。すればパンは現れると……主はMIMIというものを良く使ってたわよね?」


「そうですね。あのMIMIのおかげで心が鍛えられました。壊れてしまうかと思うくらいに……」


「それを使うのよぉ。山を少し降りて、MIMIで男を釣ろうと思うの。女でも良いけど、男のほうが確率が高い気がするわぁ。主を釣った私なんだから大丈夫。途中で殺してここへ運ぶか、もしくはココへ連れて来て、睡眠薬入りのワインを飲ませるか。

ここへ連れて来た場合は、恵美さんには色っぽい服装をしてて欲しいの。どう?」


「そしてまた新たな晩餐が始まるのですね」


「そういうことよぉ。楽しいわねぇ? 連れて来た場合は上手くやって頂戴。明日早速実行するわぁ」


「分かりました」
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