最後の血肉晩餐
「恵美さん……」


「豚女は罪で裁けない。ならばと思い、包丁で捌いてあげました……名案だと思いません?


ストーカー事件だって、被害者が何人も殺害され、多くの事件が元でストーカー規正法が出来た。


事件にならないと、罪が分からないなんて、可笑しな話だとは思いませんか? 


木戸優香……この女だって、極悪なのよ? 男の気持ちを弄び、貢がせる……なぜ結婚詐欺というものがあって、この女は罪にならないの? 警察なんて、頼りにならない! まだ神のほうが信用できたわ!」


「彼女達は巧みで、魅力があるんだよ。恋人同士に見せかけ、好意で買わせる。仕向けられたんだと、最後まで分からない男だって沢山いるんだぜ? 難しいんだよ、事件として取り扱うのは」


「人って不公平な生き物なの? あの女、よりによって友介の会社の人間、全員に手をつけたのよ? 他にも不倫や、複数の恋愛を楽しんでいた。影で泣いた女達が何人いたのか分からないのよ?

魅力というだけで、言い逃れ出来るの? 私は、そんな女は許したくはない! 恨みを込めて、切り刻んでやったわ? 彼女の自慢の胸を切り取りっただけで、体が震えた……達成感でいっぱいだった」
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