腕枕で眠らせて
「…本当に、ごめんなさい」
こんないい人に応えられない自分が不甲斐なくて深々と頭を下げる。
「謝らないで下さい、鈴原さん」
「…でも、せっかくのお話なのに」
せめて仕事相手としては、出来る限り水嶋さんの力になりたいと思ってるのに。ああ、申し訳なさの海に呑まれそう。
「確かにお店的には少し残念ですが…けど、鈴原さんの返事を聞いて、僕はますます貴女のサンキャッチャーが好きになりました」
「えっ」
水嶋さんの、予想外に明るい声に顔を上げる。
「自分の利益より他人の幸せを無条件に優先出来る人はそうそういません。
鈴原さん、僕はそんな貴女の作るサンキャッチャーを扱わせて頂いて本当に光栄に思います」
「…………」
私も、そんな風に思ってもらえて幸せです。って言いたかったのに
胸が、熱くなり過ぎて
言葉が出て来なかった。