幸せの掴み方
圭祐の出て行ったあと、柚葉は、そのまま眠れずに過ごし、気が付いたら
菜々美が起きてきた。

「ママ・・・・・どうしたの?」

菜々美声に、ハッとし、柚葉は、

「あっ、ごめんね。朝ご飯にしようか?」

「うん・・・・」

菜々美が、柚葉の様子に戸惑っていたので、いつものようにしなくては
と、柚葉は、気を取り直し、とりあえず、これからの事を考えなくては
ならないと、思った。

今日は、撮影がなかった為、柚葉は、菜々美を連れて、美代子の会社に
行き、菜々美を託児所に預け、柚葉は、一人になって考えたかったので、
そのまま、一人で、マンションに戻った。

昨夜の圭祐は、柚葉が今まで見てきた、圭祐の姿はなかった・・・・

怒りを露わにし、柚葉を完全に拒絶していた。

「どうして・・・こんな事になったの・・・・・」

自然と涙が零れ、柚葉は、これからどうしようかと考えながらも、
圭祐のあの様子では、多分話も何も聞いてくれることはないと思われた・・・・

「離婚か・・・・・ハハハッ・・・所詮、そんなもんだったのよね・・・」

柚葉は、それでも自分たちを大切に思ってくれているなら、話くらいは
聞いてくれると信じたかったが、今朝から連絡を取ろうと、何度か連絡
をしているが、全く連絡が取れず、柚葉は、いい加減諦めはじめていた。

所詮、圭祐にとって、私達は、安らぎでも愛する対象でもなかったのだ。

それを、昨夜と今日の、圭祐がハッキリと証明してくれていた。



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