幸せの掴み方
柚葉は、元々働き始めてからも、あまり無駄遣いをする方ではなかったし
圭祐から、毎月生活費を貰っていても、その中でも十分やりくりをしており
預貯金もあったが、これからの事を考えて、働けるなら何でもしようと
考えていた。

美代子が、不動産屋に連絡を入れてくれると、すぐにでも入れることになり
柚葉は、美代子とその足で、不動産屋へ行き、住む部屋を決めた。

圭祐のマンションからの引っ越しを、美代子が運送屋さんに相談すると
明後日には運んでくれることになり、

「母さん、ありがとう。本当に助かったわ!!」

「でも、本当に良いの?菜々美の事もあるし・・・・・」

「仕方ないわよ。私が妊娠さえしなければ、圭祐は、もっと幸せに
 なれたはずなんだから・・・・・」

柚葉は、結局圭祐と、話が出来ないまま別れることに、納得出来なかったが
圭祐が、一度、拒絶してしまうと、自分の母親でさえ、関わりを
持たなくなったのを見ているせいか、柚葉は、諦めの境地にいた・・・・

「菜々美には、どう説明するの?」

「ちゃんと、パパと暮らせなくなったから、二人と、これから生まれてくる
 赤ちゃんと三人で暮らそうねって、 言うつもりよ・・・・」

「私も柚葉の事言えないけど、菜々美や生まれてくる子供は、大切に
 育てなさい。
 私も出来る限りの協力はしていくし・・・・
 柚葉は、圭祐君を愛していたんでしょ!?」

「・・・・うん、本当に好きだったから、菜々美も産んだし、この子も
 産むわ!! でも、それは私の身勝手な思いでしかないから・・・・」

柚葉は、未だに整理できない気持ちを堪えながら、柚葉は前に進もうと
していた。
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