幸せの掴み方
圭祐は、藤川 麗美の件があってから、カウンセリングを受けるようになり、

半年近く経った今、圭祐は、再度、自分を見つめ直すことが出来るように
なっていた。

小さい頃からの母親との関係や、対人関係・・・・柚葉や菜々美の事
そして、湊の存在・・・・圭祐にとって、最初の頃のカウンセリングは、
かなり精神的に不安定だったが、半年経った今では、少し落ち着き
取り戻している。

「相楽さんは、お子さんの事は、どう思ってますか?」

「・・・・・そうですね・・・・・あの子の笑顔を見ると、
 仕事で嫌な事があっても、なんか・・・・癒されるっていうか・・・
 なんなんでしょうね・・・・可愛い!?
 ん・・・・どう表現したらいいのか解らないです・・・」

「そうですか・・・・・では、質問を変えましょう。
 もし、お子さんが、怪我をしたり、事故に遭われたら、どう感じますか?
 想像してみてください・・・」

「・・・・・・身が引き裂かれるようです・・・・・」

「はい、ありがとうございます。
 その答えが、お子さんに対する気持ち、そのものですよ・・・・・
 相楽さんは、お子さんをきちんと愛してらっしゃるんです・・・・」

「・・・・・愛・・・・ですか・・・・・」

圭祐は、確かに菜々美が、事故や怪我をしたら、すぐさま飛んでいき
病院へ連れて行くだろうし、そんな痛々しい菜々美の姿は、
耐えられないと・・・・

自分の中に、そんな気持ちがあったことに、始めて気付かされた・・・・
< 122 / 310 >

この作品をシェア

pagetop