幸せの掴み方
圭祐は、菜々美に会う前日から、ウキウキしており、相場に

「専務、顔がにやけてますよ・・・・」

「そうか・・・・いつもと一緒だがな・・・・」

相場に指摘されながらも、圭祐はにこやかに仕事をこなした。

翌朝、圭祐は、子供の様に早くから目が覚め、出かけるまでにシャワーを
浴びたりしても、時間が有り余ってしまい、苦笑いしか出て来なかった。

今日は、菜々美を実家に連れて行く予定にしている・・・・

藤川 麗美の件で、信二に、麗美との会話を録音したものを渡し
信二は、加奈子と二人で、圭祐と麗美のやり取りを聞き、加奈子は、
自分のしたことが、とんでもないことになっていたことを始めて知り
ショックを受けた・・・・

最初、柚葉と離婚すると聞いた加奈子は、一人、喜んでいたが・・・・

圭祐が離婚後、まるで人形のように、全く感情を出すことが
無くなり、終いには、カウンセリングを受けることになったと聞いた
加奈子は、自分が圭祐の結婚を反対し、離婚の原因を作ってしまい、
そのために圭祐は傷付き、カウンセリングに通う事になったのでは
ないかと不安を抱き・・・・・

その後加奈子は、圭祐に謝罪し、加奈子と圭祐は、何年ぶりかに
和解したのだ。


圭祐自信も、カウンセリングを受けるようになってから、加奈子と信二との
関わり方が変わって来た。

カウンセラーに、『そろそろ、自分を許し、親を許してはどうですか?』
と、言われた時に、自然と涙が出てきた。

辛かった幼少期、それに反発した思春期から今、現在まで・・・・

全てが圭祐の歩んできた道であり、決して恥じる事ではなく、
圭祐自身が、頑張って、今、いるのだから、自分を許し、加奈子を許しては
どうかと提案され・・・・・・・圭祐は、その言葉を素直に
受け入れることが出来た・・・・

今まで自分を受け入れ、加奈子を受け入れることが難しかった圭祐は、
信二が、加奈子は最近、

「菜々美の載っている雑誌を、よく見ているよ・・・・」

と、聞かされ、圭祐は加奈子を受け入れようと思ったのである。


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