幸せの掴み方
両親との仲も、良好になりつつあった圭祐は、菜々美に、初めて両親を
会わせようと考え、その旨を信二に伝えると、信二は本当に喜び、加奈子も
泣いて喜んだと聞かせてくれた。

圭祐は、菜々美に会う事が、全く不安がなかったわけではないが、
菜々美を迎えに、美代子のマンションを訪ね、

「お久しぶりです。その節は、ご迷惑をおかけしました・・・・」

「仕方がないわよ・・・・二人で出した結論でしょ!?
 それより、圭祐君、携帯の番号を聞かせてくれないかしら?
 万が一、何かあるようだったら、私の携帯に連絡を入れて欲しいのよ。
 柚葉は、今日は用があって出かけていて、連絡を取れないから・・・」

「解りました。」

圭祐は、美代子に言われて、連絡先を交換し、

「夕方には、連れてきますので、帰る時、また連絡しますね!」

「解ったわ。菜々美、良い子でいるのよ。」

「うん、美代ちゃん、行って来ま~す」

菜々美は、元気よく圭祐と一緒に、車に乗り、実家に向かい、車を
走らせた。

「パパ、どこに行くの?」

「今日な、菜々美のお爺ちゃんとお婆ちゃんの所に行くんだよ・・・・
 初めてだよな!?」

「えっ・・・菜々美に、美代ちゃんじゃない、お婆ちゃんとお爺ちゃん
 がいるの?」

「うん、そうだよ・・・・事情があって、今まで会えなかったけど
 今日は、二人とも菜々美が来るのを楽しみにしているんだよ!!」

「菜々美も楽しみ~」

圭祐は、菜々美が自分を受け入れてくれないのではないかと心配
したが、柚葉が上手に育ててくれているおかげで、菜々美は圭祐を
拒絶したりするようなそぶりは全く見せなかった・・・・
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