幸せの掴み方
翌日、出張から戻った美代子は、柚葉の病室に顔を出し、

「おめでとう・・・意外に早かったわね!?」

「うん、私も、まさか婚姻届を出したその日に出るなんて思いもしなかったわ」

「本当に・・・・でも、真之介は、父親が欲しかったのかもね!?・・」

「・・・・・・そうなのかも・・・・・湊も喜んでいたし・・・・」

「くくくっ・・・・昨夜の湊君の様子は、本当に可笑しかったわよ!?」

「へぇっ・・・・・そうなの?」

「えぇ・・・でも、生まれた時、泣いていたでしょう?」

柚葉は、美代子の言葉に頷くと、

「だって、電話口で、泣きながら報告してくれたのよ!?・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

「本当に、彼は、嬉しかったのね!!・・・・・」

柚葉は、美代子から聞く、エピソードで、心が温かくなっていった。

湊と結婚して、本当に良かったと思う・・・・。

世間からしたら、離婚して半年で、再婚なんて、非常識に思われるかも
知れないが、自分としては、一番辛くて、死にたいほど悲しかった時に
湊が支えてくれたから、何とかやって来れた・・・・

湊が居なかったら、今頃は、もしかすると最悪、命を落としていたかも
知れない・・・・・

圭祐と離婚した時は、そんなに傷は深くないように思えたが、時間が
経つにつれて、柚葉の心は、病んで行った。

離婚と同時に、仕事も始めたので、余計にストレスも溜まり、自分が
大変なのは、全て自分が悪いせいで起きていると考えてしまい・・・・

自分を責めてばかりの日々を、救ってくれたのが、湊だった・・・・
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