幸せの掴み方
「社長も、興味ありますか?」

早苗がすかさず聞いて来た。

圭祐は、戸惑いながらも、表向きは平静を保ち、

「否、君たちみたいな年代の女性たちは、どんな雑誌を見るのか、少し
 興味があってね・・・

 今、どんなものが人気なのか、いつも気になっているからね!」

「そうですよね・・・社長は、いつも仕事熱心ですよね。

 私達は、毎月この雑誌を買っているんですよ。

 モデルさんが着ている洋服は、結構、参考になるんで・・・・」

柚香がそう話すと、圭祐の横から相場が、

「あっ、そのモデルさん、家の嫁さんがファンなんだよな!

 彼女の出ている雑誌は、結構買っているみたいだな・・・・」

「えっ、そうなんですか!?

 課長の奥さんも、『YUZU』が好きなんですね!?」

「うん、家でよく雑誌が置いてあるから、このモデルさんの顔は
 分かるよ・・・・

 しかし、彼女、確か、30くらいだよね?」

相場の話で、一気に早苗が食いついて来た。

「そうなんですよ!!

 彼女、既に二人の子持ちで、上の子は、モデルをしていて、すっごく
 可愛いんです。

 ちなみに、旦那さんもかなりのイケメンで、カメラマンなんですよ!!」

圭祐は、柚葉がモデルを始めたことに驚きながらも、早苗たちの話を
静かに聞いていた。
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