幸せの掴み方
柚葉は、撮影が終わると、幼稚園へと向かった。

担任との面談は、子供達の帰った後だった為、静かな教室で、柚葉は
日頃の菜々美の様子と、最近、幼稚園で何かなかったか、先生に尋ねた。

「先生、菜々美は、最近、元気がないのと、今日、初めて幼稚園に
 行きたくないって、言いだして・・・・・

 何か、ありましたか?」

「・・・そうですか・・・・幼稚園では、特に変わったことは
 ないと思うんですが・・・・・

 ご家庭では、何か変わったことはなかったのですか?」

「いいえ、これと言って別に・・・・・・」

「幼稚園では、元気にしてますから・・・ご家庭の方で、何か問題が
 あるのではないですか?・・・・・・

 お母さんが仕事をしている場合、構ってもらえなくて、寂しさから
 親を困らせる事は、よくありますから・・・・

 お母さんの方で、菜々美ちゃんとの時間を取って、少し甘えさせて
 みてはいかがでしょ!?」

担任の言葉に、柚葉は、言葉を失った。

『幼稚園では、何もない!!』、絶対に、幼稚園で何かあったんだと
柚葉は、確信した。

それよりも、この先生は、子供達の事を、しっかり看ているのだろうか・・・

改めて、担任を目の前にして、柚葉は、担任が、先生になって、確か
まだ日が浅い事を、思い出していた。

柚葉は、担任が、幼稚園では何もないと言い張る為、その日は、
それ以上、話しても無駄だと思い、そのまま幼稚園を後にした。
< 178 / 310 >

この作品をシェア

pagetop