幸せの掴み方
幼稚園の帰り、菜々美と真之介を迎えに、託児所へ行くと、

「あっ、ママ。お帰り~」

菜々美が、柚葉を目がけて走って来た。

「ただいま・・・・」

走って来た菜々美を抱きしめると、柚葉は、託児所の方達にお礼を言い、

「すみません、成田さん、菜々美を暫く、預けても良いですか?」

この託児所は、美代子が社員の為に、会社の中に作った託児所で、
託児所には、保母の資格を持った人と看護師の資格を持った人がおり、
子供の具合が多少悪い時でも、預かってくれる・・・

会社の近くに、海藤医院という、評判の良い先生がいてくれるのも
安心して預けられる要因だ。

この託児所の責任者の成田に、柚葉は、暫く菜々美を見てほしいと
お願いしたのだ・・・・。

「良いですよ。

 今日、ちょっと、菜々美ちゃんが元気がないから、気になって
 いたんですが・・・・・」

「やっぱり、そうですよね・・・・

 今朝、幼稚園に行きたくない!!って言われて・・・・

 さっき、担任の先生に、話を聞いて来たんですけど・・・
 
 家庭の問題じゃないかって・・・・成田さん、どう思います?・・・」


「う~ん・・・・そうかな?・・・・
 
 菜々美ちゃんは、お母さんの話も、お父さんの話も、よくして
 ましたよ・・・・

 多分、他に原因があると思いますよ・・・・・」

「そうですよね・・・・・もう一度、今夜、聞いてみます・・・」

「あんまり、無理強いしないでくださいね。

 なんなら、明日、私の方からも聞いてみますから!?」

「よろしくお願いします。」

柚葉は、成田に菜々美のことをお願いして、二人を連れて帰った。

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