幸せの掴み方
その夜、湊が帰って来て、皆で一緒にご飯を食べ、夕ご飯を食べた後、
湊が、やんわりと、幼稚園で何があったのかを聞き出し始めた・・・

「菜々美、幼稚園に行きたくないんだって?」

「・・・・・・・・・」菜々美は、小さく頷いた。

「誰かに、嫌な事でもされたか?」

湊は、優しく、菜々美に問いかけると、菜々美が目に涙を浮かべながら
泣き出してしまった・・・・

湊と柚葉は驚き、柚葉も湊と一緒に、優しく

「菜々美、菜々美が悩んでいるなら教えて欲しいの?
 
 ママもお父さんも、菜々美の事が大切だから、菜々美が悲しい思いを
 しているなら、何とか解決したいの・・・・・」

「・・・・・グスン・・・・・つ・・が・・・ヒック・・・・」

「えっ・・・・もう一度言ってくれる?」

「・・・くつが・・・・パパから買ってもらった靴が・・・・・」

それだけ話すと、菜々美は大きな声を上げて泣き始めた。

柚葉は、泣いている菜々美を抱き上げ、膝に乗せて、菜々美が泣き止むまで
背中を撫でて、菜々美の気持ちを落ち着かせた・・・

菜々美が、泣き止むと、湊が、

「パパから貰った靴が、どうしたんだ?」

湊の言葉に、菜々美が柚葉の膝から降りて、自分の部屋に入って行った。

そしてすぐに菜々美が、リビングに戻ると、菜々美の手には、
先日、菜々美の運動会に履くようにと、圭祐が買ってくれたスニーカーが
あり、そのスニーカーは、何故か片方しかなかった・・・・。
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