幸せの掴み方
柚葉は、自分があの幼稚園を選んだことに、後悔していた。

託児所のママさん達に、いろんな幼稚園の話を聞いていた時、
あの幼稚園の評判は、あまり良いものではなかった。

それでも、柚葉は、立地条件を優先にし、あの幼稚園に通わせた。

そして今頃になって後悔し、何故あの時、もっと人の話を聞けなかったか・・

ママさん達の話を聞いていれば、菜々美は傷付かずに済んだのに・・

もっと、真剣に幼稚園の下見をすれば良かった。

柚葉は、自分の愚かさに腹が立った。


二人で、菜々美たちを迎えに行くと、菜々美が元気よく、走って来た。

「お父さん!!」

走って来た菜々美を抱き上げ、

「菜々美、良い子にしていたか?」 「うん!! 楽しかったよ!!」

柚葉は、菜々美の元気な声を聞き、涙が出そうになり、


「成田さん、ありがとうございました。

 今、幼稚園を辞めてきました・・・・

 それで、成田さん、菜々美に合うような幼稚園を、知っていたら、
 いくつか教えて欲しいんですが!?」

「解りました。

 菜々美ちゃんは、今の幼稚園で、かなり悲しい思いをしていたみたいですね」

成田は、そう柚葉に告げると、メモに、2つの幼稚園の名前を書いてくれた。

「私の知り合いがいる幼稚園です。

 今の所よりは、少し遠いですが、先生たちの質も良いですから、
 見に行って来ると良いですよ。

 1つは、お寺がやっている幼稚園ですし、もう一つは、キリスト系の
 幼稚園ですから、タイプが異なるので、菜々美ちゃんと一緒に
 見に行って、菜々美ちゃんの気に入った方を選ぶと良いと思いますよ」



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