幸せの掴み方
湊の言葉に、柚葉は息を飲んだ。

確かに、菜々美の件で、自分が人として否定されているように感じてしまい
自分自身を責めてしまっていたが・・・・・

柚葉は、自分の考えが、独りよがりで、自分の事しか考えていないことに
改めて気づかされた。

「そうだね・・・・私は、菜々美を通して、人から私を評価してもらって
 いるような勘違いをしていたんだね・・・・・」

「そうだな!? 柚、親も、所詮不完全な人間だ!
 
 完璧な人は、いないんだよ・・・人は、不完全だから面白いし、
 柚葉の人生は、柚葉が自分で自分を評価すればいい、俺は俺の
 人生を評価すればいいと思っているよ。

 人間、死ね時に、後悔のないよう・・・自分に『良い人生だったな』と
 言えれば、それが一番だと思うがな!?」

「湊・・・・・・そうよね・・・・私は、自分の事を人から評価してもらい
 たかったんだと思うわ・・・・・

 菜々美や真之介を育ててることで、『あなたは、素晴らしい!!』
 って、言ってもらいたかったのかも知れない・・・・・
 
 なんか、子供を利用して、自分が評価されようとしていたんだわ・・・・」

柚葉は、湊と話したことで、ここ数日間の沈んだ気持ちが、少しずつ
和らいでいくのが分かった。

「湊、ありがとう。

 なんか、ちょっと、すっきりしたわ!」

「そうか、良かったな! 柚、母親は、家庭の中では、太陽なんだよ。

 柚が、落ち込んでいると、家の中が暗くなるし、子供達も不安に
 なるから、しっかりしてくれよ!」

湊にそう言われ、柚葉は、苦笑いしてしまった。
 
 



 
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