幸せの掴み方
美代子を捜しに、お手洗いに入ると、美代子が具合悪そうに、トイレの中にある
ベンチで休んでいた。

「母さん、大丈夫?」

「あっ、柚葉・・・・大丈夫。ちょっと貧血が・・・・・」

「母さん・・・挨拶は終わったから、帰りましょ!」

「うん、ごめんね・・・・・」

柚葉は、美代子を立ち上がらせると、支えながら、ロビーに行き、ロビーの
ソファーに美代子を座らせると、柚葉は、

「今、湊に帰るって、言って来るから、少し待っていて・・・・・」

柚葉は、急いで、会場の中に入り、湊を捜すと、見当たらず、
会場の外を捜していると、湊とケビンの姿を見つけ、急いで駆け寄ると、

「湊、いつ、フランスに戻るんだ!!

 一年の約束だぞ!! 既に二年だ!! 

 フレデリックは、言葉にはしないが、お前の帰って来るのを
 待っているんだぞ・・・・・」

「分かっているよ・・・・・・でも・・・・・」

「彼女か!? お前を引き留めているのは、彼女なのか!?」

「・・・・・・・・・・」

「湊、お前には、言うなと言われていたんだが・・・・・

 フレデリックは、もうすぐ、目が見えなくなるんだよ・・・・・」

「えっ・・・・・目が・・・・・・・」

湊の声は、かなり驚いた様子だった。
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