幸せの掴み方
「あの事故の後、段々目の調子が悪くなって、お前が日本へ帰る頃、
 本当は、かなり悪くなっていたんだが・・・

 でも、フレデリックは、お前がフランスに移住するために時間が
 いるだろうからって・・・・

 俺に、何も言わずに、行かせてやれって・・・・・

 なのに、お前は、一向に帰ってくる気配がないし、お前の夢は
 どうしたんだ!!

 今、日本にいて、お前のしている仕事は、お前のやりたい仕事じゃ
 ないだろう!?

 お前は、やりたくもない仕事の為に、日本にいるわけじゃないだろう!!」

ケビンの話に、柚葉は、ショックを受けた・・・・

しかし、今は、美代子の事もあるので、柚葉は踵を返しその場を後にし、

湊には、メールで連絡を入れて、美代子を連れて、マンションに戻った。

柚葉は、美代子をベットに寝せると、

「母さん、今夜はこっちに泊まろうか?」

「良いわよ!! そんな心配しないでも平気よ!!」

「でも・・・・・明日、病院へ行って検査してきましょ?」

「大丈夫よ。それに今、会社にとっても大切な時だから・・・・

 来月には、落ち着くから、その時に、ドックにでも入って来るわ!?」

柚葉は、美代子の言葉に、不安を覚えたが、確かに今、会社は、新しい
ブランドを立ち上げることに、皆が必死に頑張っている。

柚葉自身も、このブランドの立ち上げに、絡んでおり、その状況が分かる
だけに、無理は言えなかった。

でも、この時、すぐに病院へ連れて行くべきだったと、後から
後悔することになるとは、この時は、思いもしなかった。

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