幸せの掴み方
翌朝、柚葉は、美代子の部屋に行き、リビングのドアを開けると、
既に支度の終わった美代子が、コーヒーを飲んでいた。

「おはよう、母さん。 具合は、どう?」

「おはよう、柚葉。もう大丈夫よ。

 さすがに私も年よね! ここ最近の忙しさで、疲労が溜まっていたのね・・・

 昨日は、お陰で良く眠れたから、今日は調子も良いわよ!」


「本当に、大丈夫? 無理しないでね!!

 母さん、約束だから、今の企画がひと段落ついたら、
 必ず、検査してよ! 」

「分かっているわよ!! 私だって、まだ死ぬわけには行かないのよ!!」

今朝の美代子は、昨日と打って変わって、顔色も良くなっていたので、
ホッと胸を撫で下ろした。

「そうそう、昨日会った、ケビンだけど・・・・

 今日、柚葉と話がしたいって、さっき、連絡が入ったんだけど・・・・」

柚葉は、ケビンの名前を聞いて、すぐに昨日の情景が浮かんだ。

きっと湊の事だろう・・・・・

「うん、わかった。どこに来るのかしら?」

「今日、会社に、10時に約束しているけど・・・・
 
 あなた今日は、大丈夫なの?」

「うん、今日は、瑠菜達と打ち合わせが入っているから、朝から会社に
 行くから、大丈夫よ。

 時間になったら、社長室に行くわ・・・」

柚葉は、昨夜、湊には切り出せなかったが、とにかくケビンの話を聞いて
見なくてはならないと思った。

 
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