幸せの掴み方
「美代ちゃん、大丈夫?」

「うん、大丈夫よ! 手術も成功したし、2週間もしたら退院よ!」

「本当! 良かった。 菜々美はね、神様にお祈りしてたの」

そう言うと、指を絡ませながら、胸の前で、祈りのポーズを取った。

菜々美は、キリスト系の幼稚園の為、毎日礼拝があり、その時と同じように
祈っていたらしい・・・

「美代子さん、本当に大丈夫なの?」

「うん、お陰様で、手術は成功よ・・・・」

「良かった・・・・これで、一つ、クリアね!」

瑠菜も美代子の容態を心配しており、手術が成功したことは、電話で
連絡しておいたが、詳しい事が聞けなかった分、本当に今、
安心したようだった。

その夜は、瑠菜も柚葉の家に泊まり、翌日、休日だった為、皆で美代子の
見舞いに出かけた。

病室を訪れると、美代子は、すでに起きており、昨日、手術を受けた時と
比べると、随分顔色も良くなっていた。

そんな美代子に、菜々美は、

「美代ちゃん、これ、お見舞いね!」

と、菜々美は、折り紙で折った鶴を、美代子に渡した。

菜々美は、昨日、幼稚園の先生に、美代子の手術の話をし、美代子が元気に
なれるようなものを送りたいと、相談したら、少し難しいけど、折り紙で
鶴を折ってはどうかと、薦められ、先生から教わって、鶴を完成させていた。

「菜々美、ありがとう・・・・」

美代子は、菜々美の優しさに涙を浮かべており、そんな二人を、柚葉達は、
温かい眼差しで見守っていた。
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