幸せの掴み方
「うん、お父さんって言っても、血が繋がっているわけじゃないけど、
 僕にとっては、大切な家族なんだ。

 僕は、ママや菜々美、そして真之介の事も大切な家族だと思っているよ。

 でも、ママと僕は、お互いが守らなくちゃならないものが、日本とフランス
 にある・・・ママと僕は、離れなくてはならないのなら、別れて、
 ママと僕は、夫婦じゃなくて、友達に戻ることにしたんだよ・・・・

 でも、菜々美と真之介は、血は繋がってなくても、僕の大切な子供達で
 あることに変わりはないから、菜々美、いつでもフランスに来ると良いよ!

 真之介も大きくなったら、フランスへ来て、いろんな事を学べばいい・・・」

「お父さん、菜々美が行っても、大丈夫なの?」

「もちろん、大丈夫だよ!
 
 むしろ、来てほしいな・・・・大きくなった菜々美や真之介に会いたいから」

「うん、解った・・・・本当に、ママとお父さんは、お友達になるの?」

「うん、そうだよ。ママもお父さんも、お互いが嫌いになって別れるわけ
 じゃないし、今でもママの事は、好きだよ・・・

 でも、一緒に居られなくなってしまう以上、これからはお友達として
 行こう! って、ママと話をしたのさ」

菜々美は、涙を浮かべながら、

「お父さん、大好き!! 菜々美、絶対にフランスに行くからね!!」

菜々美は、そう宣言すると、湊に抱きつきながら、声を出して
泣き始めた。

そんな、菜々美の背中を優しく撫でる湊の姿を見て、柚葉も涙が零れた。

そして、翌朝、湊は、柚葉達に別れを告げ、フランスへ渡った。
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