幸せの掴み方
圭祐は、湊と別れて、一人、部屋に戻った。

湊のフランス行きが、まさか離婚に繋がるとは、思いもしなかった。

圭祐は、これから、どうしたものかと考えたが、今まで通り、菜々美や
真之介と会いながらも、その中に、柚葉との時間を持つことにしようと・・・

柚葉に、今、『俺を頼れ!』と、言ったところで、頼ることはしないだろうから
それなら子供達との交流を交えながら、柚葉の事も見守っていければ・・・


そして翌日、出発前の久瀬から、一通のメールが届いた。

「これから、フランスへ旅立ちます。

 くれぐれも、柚の事を、お願いします。

 早いうちに、柚の事を、受け止めてやってくれ!」

そんな意味深なメールを送って来た湊に、圭祐は、苦笑いした。


「社長、顔が引きつってますよ?」

と、相場に指摘され、圭祐は、

「えっ!?  なんでもない。大丈夫だ・・・・」

と、誤魔化し、圭祐は、これから先、どう行動しようか・・・・

試案をしながらも、仕事に追われて、なかなか時間が取れず、
漸く、今週末にでも、連絡しようと考えていた。


そして、湊が旅立ってから、10日程経った金曜日、その日は、接待が
あり、夜の会食に、圭祐は柚香を連れて、出かけていた。

いつもは、相場が一緒なのだが、その日は、相場がどうしても行けなくて、
今回は、柚香が一緒に付き添った。

圭祐は、女性を、晩くまで働かせることに、罪悪感があるせいか、なるべく
夜の接待は、相場を付き添わせた。

しかし、偶に、相場の都合がつかない時は、柚香が同行した。
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