幸せの掴み方
「圭祐・・・柚葉さん・・・・どうしたの!?」

加奈子は、慌てて出てきたようで、化粧もせずに、やって来た。

車の中で、圭祐からの話を信二から聞き、少しは事情を知っているようだったが

「母さん、話は、明日にしよう。

 今日は、もう遅いし、悪いんだが、子供達をお願いするよ・・・」

「分かったわ。話は、とにかく、明日にしましょう!
 
 あら、真之介は、寝ちゃったのね!?」

「菜々美、ママが退院するまで、お爺ちゃんとお婆ちゃんと
 一緒に居てくれるか?」

「うん!! 大丈夫・・・・でも、真ちゃん、また泣くのかな?」

「えっ、真之介、夜泣きするの?」

加奈子の反応に、柚葉は、居たたまれなくなり

「すみません・・・・・ここ暫く、夜泣きをするようになってしまって・・・」

柚葉がそう答えると、

「あら、大丈夫よ、柚葉さん。圭祐の時も、そうだったから。任せてよ!」

加奈子の温かい言葉に、柚葉は、涙が零れそうだった。

「とにかく、今夜は遅いから、加奈子、川崎さんを真之介から解放して
 やりなさい。

 すまなかったね、川崎さん。
 
 さぁー、君も一緒に送って行くよ。 菜々美、お爺ちゃんと一緒に
 行くぞ!!」

信二がそう言うと、柚葉が、

「ありがとうございます。子供達を、よろしくお願いします。」

ベットの中から、頭を下げる柚葉であった。
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