幸せの掴み方
圭祐を残して、全ての人達が、病室を後にすると、柚葉は、

「圭祐、私も、大丈夫だよ! もう、帰って良いよ!?」

「否、今晩は、ここに泊まるから・・・」

「えっ、大丈夫よ!」

「駄目だ、今晩は、泊まるから。点滴だって、まだ終わらないじゃないか!
 
 とりあえずは、今晩は、ここに泊まるから、お前は、また眠れ!」

圭祐は、ぶっきら棒にそう言うと、柚葉は、観念したように

「分かった・・・おやすみなさい。 それと、圭祐、ありがとう・・・」

柚葉は、そう言うと、瞼を閉じ、すぐに眠りについた。

柚葉の寝顔を見ながら、改めて柚葉と子供達を、守って行こうと
決心した、圭祐だった。


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「会長、奥様、ありがとうございました。」

「悪かったね・・・遅くまで・・・」

「いいえ、私は、大丈夫です。 それでは、失礼します。」

柚香は、信二達に挨拶をすると、自分の部屋へと帰った。

部屋に入り、気持ちを落ち着けるために、冷蔵庫から、缶ビールを1本
取り出し、飲み始めた。

「はぁっ・・・・美味しい!! しかし、社長の離婚した奥さんが
 柚だったなんて・・・・・

 それに、あの週刊誌の話、出鱈目じゃん!!

 全く、あんな書き方して・・・・失礼にもほどがあるわ!!

 でも・・・・社長・・・・今でも、奥さんが、好きなんだわ・・・」

柚香の胸は、ズキズキと、痛んでいた。

「はぁー、失恋かな!?・・・・・」

そんな言葉を吐きながら、柚香は、残りのビールを一気に飲みほし、
お風呂場へと向かった。
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