幸せの掴み方
その後、柚葉は、順調に回復し、入院した時の顔色の悪さは、月曜日には
殆どなかった。

月曜日の午前中、柚葉は、一人でも大丈夫だと言うのに、圭祐は、無理やり
時間を作って、柚葉の退院の迎えに来、退院の手続きから、支払から
全て、圭祐がやり、その後二人は、圭祐の実家に、子供達を迎えに行った。

「お義父さん、お義母さん、ありがとうございました。」

「良いのよ・・・私達も、楽しめたし・・・・それより、躰は、大丈夫?」

「はい、お陰様で・・・・すっかり、調子は戻りました。」

「そう、良かった。それより、お母さんは、大丈夫なの?
 
 大病したそうだけど・・・・」

「はい、母も、大丈夫です。

 実は、金曜日から、今日まで、妹が湯治に連れて行ってくれていて・・・・」


「そうなんですってね・・・ 聞いたわ!」

「柚葉さん。これからは、子供達の事、私達の事も、当てにしてくれて
 構わないからね!

 私も、加奈子も、孫は、可愛いし、一緒に居られる時間が、とっても
 嬉しいんだよ。

 今回も、柚葉さんは、大変だったけど、私達にとっては、幸せな
 時間だったから・・・・

 これからも、また遊びに、顔を見せに来てくれないか?」

「・・・・ありがとうございます・・・・お二人には、何とお礼を
 言ったらいいのか・・・・」

柚葉は、涙を堪えながら、信二と加奈子にお礼を言い、そして、この二人に
孫と過ごす時間を、これからも作ってやりたいと素直にそう思った。
< 257 / 310 >

この作品をシェア

pagetop