幸せの掴み方
「じゃー、そろそろ・・・柚葉、行くぞ!」

圭祐は、真之介と菜々美を連れて、柚葉を促し、車に乗り、信二達に別れを
告げると、柚葉のマンションへと向かった。

柚葉達がマンションに着くと、圭祐も一緒に降り、柚葉達の部屋に入って来た。

「圭祐、コーヒーで良い?」

「あぁー、頼む。」

圭祐は、子供達と遊びながら、柚葉の淹れたコーヒーを久しぶりに飲み

「やっぱり、柚葉のコーヒーは、美味いな!」

「そう? 誰が淹れても一緒じゃない?」

「否、微妙に違うんだな!」

そんな会話を交わしていると、二人は、一緒に住んでいた時のようで、
柚葉も、圭祐も、お互いが何とも言えない雰囲気だった。

その後、圭祐は、会社に出社しなくてはならず、名残惜しそうに、
菜々美達と別れを告げ、出社した・・・・

そんな圭祐は、柚葉が入院している間、一つの大きな決断を下していた。

会社に出社すると、

「川崎さん、金曜日は、ありがとう。助かったよ!!」

秘書課に居た、柚香に声をかけた。

「あっ、おはようございます。

 あのう・・・・具合は、どんなですか?」

柚香は、段々声を小さくし、圭祐に柚葉の容態を訪ねた。

「あぁ、もう大丈夫だよ! 心配してくれて、ありがとう・・・

 あっ、それから、今週末、引っ越しするから・・・・

 ここに、住所変更をしておいてくれないか!?」

「はい、かしこまりました。」

柚香は、圭祐から、新しい住所の紙を受け取ると、その住所を見て
驚いた。

< 258 / 310 >

この作品をシェア

pagetop